poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

感性を育てる

感性、センス。
大事なものとされていますが、目には見えないもの。
繊細な心の動きを音楽で表現するには繊細な感性が必要になりますから、音楽でも大切になってきます。
生まれついて持っている人と、持っていない人がいると言われることも。
才能なんかは特にそう言われることが多いですね。
確かに、生まれながら持っているものは人によって違うかもしれません。
でも、先天的に持っているものはひとりひとり違っていても、後天的に育てていくことができるものだと私は思っています。

目に見えないものをどうやって育てるんでしょう?
それにはまず、多くのものを見て、聞いて、触れること。
本当に良いものはジャンルの垣根を越えて何かを伝える力がありますから、興味のあるものにはどんどん触れていくと良いと思います。
たくさんのものを見ていると、自分なりにいいと思うものと、そうでないものが出てきます。
その感覚が、センスと呼ばれるものです。センスはその方独自の個性であるとも言えます。
自分が感じるセンスを大事にして、音楽であれば演奏に込めたり、自分なりに表現したり、そしてまた新しい何かに触れたり。そうやって磨かれていくのだと思います。

そして、もうひとつ大事なのは、自分の中で感じたことを消化するゆとりを持つこと。
日々の忙しさや心配ごとで心がぎゅうぎゅうになっている場合、せっかくの感覚も心で花開くことは難しいです。
振り返る習慣、時間を持つこと。
私自身も気をつけています。

秋はあちこちで芸術の催し物が開催されていますね。
自分の中の感性を育てるために、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。