poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

お盆休み

毎日暑い日が続いていますね。新潟は今日30度行かない予報なので少し涼しく感じられます。
暑いのが苦手な私としては嬉しい限りです。

坂場ピアノ教室は明日より1週間、お盆休みに入ります。
お休みが明けたら10月2日(日)の発表会に向けて本腰を入れた準備がスタートします。
のんびりと羽を休めてエネルギーを蓄えたいと思います。
お休みすることもとても大事ですものね。

これを読まれている皆様も、いいお盆が迎えられますように。

音楽映画

お休みに映画をレンタルされる方は多いと思いますが、音楽を題材にした映画はいかがでしょう?
試しにネットで「クラシック音楽 映画」で検索したら、ものすごくたくさんの作品がヒットしました。
クラシック音楽という条件をロックやジャズ謎の別ジャンルにしたら、さらに作品数が増えますね。

私が今まで見た音楽映画の中でとりわけ印象に残っているのが、『アマデウス』と『カストラート』です。

アマデウス』は、モーツァルトと同時期に同じく音楽家だったサリエリの目を通して、波乱の生涯を送ったモーツァルトが描かれます。
天才の光と影と、どこまでも美しい音楽が、一度観たら忘れられない名作です。

カストラート』は、18世紀のヨーロッパが舞台となっています。
美しいボーイソプラノを保つために去勢された歌手はカストラートと呼ばれました。
実在のカストラートファリネッリの壮絶な人生を描いた衝撃的な作品です。

検索で知らない作品をたくさん見つけたので、私も折を見て新たな音楽映画を観てみようと思います。

夏休み

さて、子供たちは夏休みに入りましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
夏休みに入ってもお盆までは通常通りにレッスンがあるのですが、なぜか夏休み気分で気持ちが浮き立ちます。
子供たちの楽しそうな気持ちが移るからでしょうか。
中には学校や塾の夏期講習などでびっちり勉強をする子たちもいて、がんばれーと思います。

それでもやはり、長期の休みは特別な時間。
のんびりするもよし、だらだらするもよし、勉強するもよし、やりたいことに没頭するもよしで、ピアノはちょっぴりお休みしても、のびのびとした時間を過ごしてほしいと思います。

発表会曲の選曲

坂場ピアノ教室では10月に発表会があります。
今週でようやく全ての生徒さんに曲を渡し終わりました。

今回の選曲で一番気をつけたのは、背伸びしなければ弾けないような曲にはしないこと。
発表会は大きな舞台なので、どうしてもいつもやっている曲よりもはるかに難しい曲を選択してしまいがちです。
準備期間は十分設けてはいますが、難しい曲は弾くだけで大変で、曲の中身を十分表現できないままに当日を迎えてしまうことが多いんですね。
せっかく何か月もかけて準備をするのであれば、ただ弾いて終わりというのはもったいないなあ…という前回までの反省を踏まえ、今回は中身にまでレッスンで踏み込める曲にするよう十分注意しました。
楽譜に書かれている音符を弾くことからさらに踏み込んだ演奏へ。
そして、ひとりひとりがこつこつ練習した曲を人前で弾く緊張感と、楽しさを感じられるように。

1回1回のレッスンを丁寧にやっていこうと思います。

ペダルの踏み方

f:id:TakakoSakaba:20160713175552j:plain

レッスンで、あるいは自分で弾くときでも、ペダルにはいつも苦労させられます。
まず、楽譜の出版社によってペダルの表記が違います。
それは編集者の解釈の違いなのですが、どれを採用するか、自分で確かめて選択していかなければなりません。

また、どのくらいの深さで踏むかや、踏むタイミングのちょっとした違いが、曲全体の雰囲気を左右します。

自分で弾くときと、生徒さんに弾いてもらうときと、ペダルの踏み方を変えることも多いです。
その人の音色によって、合うペダルの踏み方が違うからです。

そして一歩進んでさらに混乱を招くのが、ピアノの種類によっても踏み方をコントロールしなければならないこと。
いつも練習している自分のピアノ。レッスンで使うピアノ。発表会やコンクールで弾くピアノ。
どれもピアノの個性によってペダルの効きが違ってきます。
ある程度難しい曲を弾けるようになったら、耳で聞きながらその場の響きに合わせてペダルの踏み方も調整していく必要があります。

王道のペダルの踏み方はありますが、それ以外はすべて手探り。
ピアノのペダリング、とても奥深い道です。

コンクール

先日、ピティナピアノコンペティションの新潟地区予選後期に生徒が出場しました。
ピティナは、毎年夏に全国規模で開催されるコンクールです。
規模が大きいもので、未就学児から大人まで、全国で多くの参加者がコンクールのために練習に励みます。

生徒がコンクールを受ける際に私が大切にしていることは、結果に一喜一憂しないことです。
ピアノの演奏は、スポーツのようにはっきりとタイムで順位が付けられるものではありませんから、審査員の判断で点数が揺れ動きます。
また、その日の演奏の良し悪しや、ほかの参加者の演奏によっても結果が違ってきます。
もちろん、圧倒的な演奏でトップに立つ参加者もいますが(これはこれで聴いているととても勉強になります)、よく言われる「試験の結果は水ものである」のはひとつの側面なんですね。

大切なのは、その場その場の結果ではなく、出場した生徒がコンクールに出ることで何を学べるかです。
曲を理解するための準備や、理想とする音色や曲想を表現するためにどんな練習が必要か、生徒はコンクールに出ることで試行錯誤しながら学んでいきます。
そして、先生や親に言われたことをただ真似するのではなく、生徒本人が自分で考えて演奏する力。
それを育むことが一番大切なのです。

せっかく出場するのであれば良い結果を望むのはもっともなことだと思いますが、良くても悪くても、結果は結果として冷静に受け止めるようにしています。
一番頑張っているのは出場する生徒本人です。
親御さんや先生が必要以上に一生懸命になりすぎず、生徒の頑張りを見守るゆとりがとても大事なんですね。

発表会やコンクールに出ると、生徒は確実にどこかしらが伸びます。
人前で演奏するということはそれだけ大きな経験になります。
どんなふうに良くなったか、いつも生徒とともに振り返るようにしています。

今回も、地区予選を経験したことで出場した生徒たちはとても伸びました。
そして、次の課題も見えてきました。
生徒がより良い演奏ができるように、楽しく取り組めるように、ゆっくりこつこつとレッスンしていきたいと思います。

大人の生徒の発表会

f:id:TakakoSakaba:20160626162635j:plain

photo by Ayumi Nirengi

先日、大人の生徒さんたちの発表会でした。

レストランを貸切にしての発表会は今年で3度目。
その前は、いつものレッスン室で、ケーキを買ってきてお茶を出しての小さな会から始まったものでした。

f:id:TakakoSakaba:20160626153123j:plain

今回はピアノ独奏のほかに、弾き歌い、連弾、バンド演奏が入り、プログラムも多彩に。
生徒さんたちが緊張して演奏される姿、終わってほっとしながらほかの方と談笑される姿を見ながら、じんわり嬉しい気持ちでした。

大人の生徒さんは年齢も経験も様々ですが、皆さん「ピアノを弾きたい」という意思のもと、レッスンに通って来られます。
仕事があり、家庭があり、生活があり、忙しい中を縫って練習をし、レッスンに通われるその時間は、子供の時間とはまた異なる種類の貴重なものです。
緊張して失敗してしまったり、いつもと違う演奏になってしまっても、その貴重な時間の積み重ねの上に今日の演奏があると思うと、どんなに失敗しても、それはとても素晴らしいものだと思うのです。

 

f:id:TakakoSakaba:20160626164017j:plain

講師演奏は、ドラマ「コウノドリ」から『Baby,God Bless You』をフルバージョンで。
人前での演奏は、いつまでたっても緊張するものですね。

生徒さんお一人お一人にとって、心に残る発表会であったらいいなあと思います。

 

f:id:TakakoSakaba:20160626152921j:plain