poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

新入会の生徒さんを募集しています

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9月になりました。
今年は涼しくなるのが早いため、過ごしやすい日が続いていますね。


さて、坂場ピアノ教室では、現在、新入会の生徒さんを募集しています。
春に入会される方も多いのですが、秋入会の方も多いです。

おかげさまで、8月後半より少しずつお問い合わせが入って来ております。


無料で体験レッスンも行っておりますので、教室やレッスンの様子、講師の雰囲気を知るためにぜひご活用ください。
お問い合わせのみのご連絡も大歓迎です。


レッスン概要やお月謝額の詳細、お問合わせ方法に関しては、お手数ですが教室HPをご覧くださいませ。

 

♪坂場ピアノ教室HPへようこそ♪ - 坂場ピアノ教室


新しい生徒さんとの出会いを心よりお待ちしております。

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夏休みが終わります

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中高生は先週あたりから、小学生は今週から学校が始まりますね。

保護者の皆様、お疲れ様でした。


どんな夏休みでしたでしょうか。
レッスンで生徒さんたちの夏休みの思い出を聞くのが楽しみな毎日です。


お土産などのお心遣いなども、ありがとうございます。
お母様に言われる前に、率先して私にお土産を買いたいといってくれた生徒さんのお話を聞いて、とてもとても嬉しい気持ちです。


のんびり過ごした生徒さんも、ご家族と旅行を楽しんだ生徒さんも、勉強や部活に励んだ生徒さんも、今年の夏の経験をどうぞ大切にしてください。


通常通りの日々が戻ってきますね。
芸術の秋がやって来ます。(食欲の秋も)
またこつこつと練習しながら音楽を楽しんでいきましょう。

「やる気が出ない」「曲が嫌い」「練習したくない」のそのときに

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先日、小学生の生徒さんがピアノの椅子に座るなり、「今日はやる気が出ないんです…」とぽつりとつぶやきました。
おやおやと思って「どうしてやる気が出ないの?」と聞いてみたら、レッスンに来た曜日がその子にとってあまり綺麗な色のイメージではないからとのこと。
金と黒が混じった暗い色なのだそうです。
なんて面白い。
と思って別の曜日の色のイメージも聞いていたら、話し終えて満足したのか、きりっとレッスンに集中し始めました。


そのまた別の日。
先ほどの生徒さんとはまた別の小学生の生徒さんが、今やっている曲が好きになれないと言ったので、「どういう曲が好きなの?」と聞いてみたら、それはもう事細かく好きな曲の特徴を教えてくれました。
同時に、今やっている曲のどこが好きになれないかも話してくれました。
「うん、◯◯ちゃんがどうしてこの曲が好きじゃないのかよくわかったよ。相性が良くなかったり嫌いな曲もあるよね。でも、この曲はここのテクニックを勉強するのにとても大事な曲だから、とばせないんだ。これが終わったら、好きな曲をやろうね」
納得してくれたのか、次の週のレッスンではきちんと練習してきてくれたので、無事に合格となりました。


やる気が出ない。
曲が嫌い。
練習したくない。


レッスンを続けていたら必ず遭遇する生徒さんの本音です。


ピアノ講師になりたての頃は、生徒さんのそういう気持ちに出会うたびに焦ってなだめたりすかしたりと大慌てでしたけど、最近は、そうなんだねと受け止められるようになってきました。


だって無理ないことですもの。大人だってそう思うことはいくらでもあります。私もよくあります。
いつもいつもやる気があって練習大好きという人はそうそういるものではありません。


どう対処するかは生徒さんによっても違いますし、ケースバイケースでその時によって違いますが、いつも心がけていることは、まずは生徒さんの気持ちを否定しないということです。


子供は、練習しなければならないことも、きちんとレッスンに臨まなければならないこともよく知っています。
でもできない。したくない。
それが、良くないことだということも知っているんですね。


それを、頭ごなしに叱って無理にやらせても、その場は良くてもそのうち生徒さんの心は離れていきます。
反対にご機嫌とりに走っても、生徒さんの信頼を失っていくだけです。


どうしてそう思うのか。その理由に、大切なことがぎゅっと詰まっている気がするのです。


ただ気分に振り回されているだけと言う場合も多くあります。
でも、淡々と自分の気持ちを聞いてもらえると、落ち着く生徒さんは多いんですね。


いやだ、という気持ちをまずは生徒さん本人と一緒に受け止めて、じゃあどうしようか、と次を考えていこうと思っています。
なかなかうまくいかない日もあるのですが、そういう日は深刻になりすぎず、笑顔でレッスンが終わるように心がけています。


人間ですから、マイナスの気持ちというものは必ず出てくるものです。
生徒さんのものも、もちろん自分のものも。
そことどう付き合うか、これからも試行錯誤していこうと思います。

早く、難しい曲を弾けること以上に大切なこと

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海に行ってきたと生徒さんが描いてプレゼントしてくれました。なんだかじーんときました。嬉しい。

 

先日はブログでコンクールのことについて書きましたが、坂場ピアノ教室ではコンクールに出場していない生徒さんが大多数です。

 

それぞれのペースでピアノをやってもらっているので、何年生(何才)までにどの教材まで進む、という指針も設けていません。

ピアノを始める年齢がまちまちですし、ちょうどいい進み方というのは生徒さんそれぞれ違いますので、その方のペースを大切にしています。

 

学校で、ほかの何十人の同じ年齢の子供と一緒に授業を受ける形式ではなく、個人レッスンで生徒さんひとりひとりに合わせたペースで進めるのはピアノ教室の利点です。

 

また、ピアノを習うと頭が良くなるとか、◯歳までに習い事を始めるとこういうお子さんに育つとか、そういう教育や習い事に関する説は世の中にたくさんあって、それぞれに信憑性があるのだと思いますが、私は必ずしも絶対ではないと思っています。
だって、人間はひとりひとり全然違うんですから。

 

コンクールに出て賞を取れるほど頑張って練習してる生徒さんは、素晴らしいです。
そして、ゆっくりとマイペースにピアノを楽しんでいる生徒さんも、素晴らしいです。

 

どのくらい難しい曲を弾けるかということも大切ですが(それは生徒さんの努力の結果ですからもちろんすごいこと)、
どのくらい音楽を楽しんでいるかということが、一番大事だと思うのです。

 

最近とみに思うのですが、音楽との付き合いというのは、ピアノを習っている子供時代だけの話ではなく、大人になってからも何十年もずっと続くものなんですよね。
それに関しては、大人の生徒さんの音楽との向き合い方から、こちらが日々学ばせてもらっています。
音楽はいくつになってから始めたっていいし、どんな道を辿ったっていいんだというおおらかさは、ピアノ講師の仕事を始めて大人の生徒さんと出会ってから気づいたことです。

 

ピアノ教室で伝えたい、伝えられることは、技術的な面はもちろん、音楽との付き合い方なのではないかなと思っています。

生徒さんがピアノと親しむことを知って卒業できるよう、日々のレッスンに取り組んでいきたいと思っています。

PTNA地区本戦に行ってきました


先日、PTNA(ピティナ)というコンクールの本選に生徒さんが出場するので、埼玉県の大宮まで聴きに行ってきました。

会場は「彩の国さいたま芸術劇場」。

劇場までの道に、戯曲のセリフが書かれたレリーフや俳優さんたちの手形が飾られています。

生徒さんが出場するクラスの出演者は全部で57名。
今回はほぼ全員の演奏を聴くことができました。

PTNAは課題曲が決められているので、同じ曲を多くの生徒さんたちが演奏します。
その弾き方は、まさに千差万別。
同じピアノで、同じ曲を弾くのに、こうも違うものかと感心します。

コンクールではその違いが評価の違いとなっていくのですが、ひとまず点数のことは置いて聴いていると、その子たちそれぞれの個性ある演奏が楽しいです。

透明な響きで演奏する子。
自分の世界に入り込んでピアノを歌わせる子。
巧みなテクニックで細かな音符の粒を揃えて弾く子。
自分の世界を作り上げる子。

どの子も一生懸命練習してきたのがわかる演奏です。
自分の生徒でなくても、がんばれがんばれと応援しながら聴いています。

コンクールは順位や点数がはっきりとつけられます。
でも、大切なのは、その子が音楽とどう向き合い、どういうふうに音楽を表現できたかということ。
ただ一回の演奏で、いろんな生徒さんが出場する中で、その時のコンディションに付けられる点数で測られるコンクールの結果は、その場一度きりの結果でしかなく、その子の音楽人生を左右するものでは決してあり得ません。
音楽は、もっと懐の広い、深い海のような存在ですからね。
ですから、審査員の先生方は、コンクールでの演奏から普段のその子の音楽性を聴き取り、評価と今後のアドバイスを書いてくださっているんですね。

音楽との付き合いは何十年と続くものです。
先日のコンクールに出演者された方々が、これからも音楽の世界と自分のペースで向き合い、楽しまれるよう願っています。

当教室から出場された生徒さんは、入賞を果たすことができました。
こつこつと練習を頑張ってきた成果を発揮できましたね。
おめでとう!

成長を育む時間

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もう何年もレッスンに来ている小学生の女の子が、先週から突然敬語になりました。


こういうケースは珍しくありません。
大人に対して自然に敬語を話すという成長が、生徒さんの中で育って花開いたのでしょうね。
何度目にしてもびっくりしますが、生徒さんの成長の証として嬉しく思います。


以前ブログにも書きましたが、子供の成長は階段のような線をたどるそうです。


成長していくときはまっすぐ斜めに上がっていくのではなく、平らな線がしばらく続いた後に急に上がる、ということを繰り返すのだそうです。
外側からは何も変わっていないように見える状態がしばらく続いて、内側で起きていた変化がある日一気に目に見えるようになるとのこと。


ある日生徒さんが突然敬語に変わるというのもこれに当たるのでしょうね。


外側からは何も変わっていないように見える状態というのは、効率やスピードが重視される今の世の中では、じれったく感じられることもあるかもしれません。
でも、ゆっくりゆっくりと成長が進むのをのんびりと待つ時間というのは、かけがえのないものを育むように感じます。


インプットばかりではなく、学んだことを熟成する時間も大切です。
子供に限らず、大人ももちろん当てはまること。
夏休みですから、いつもと違う時間の流れの中に身を置いてみるのもいいですね。

鈴木賢太先生 新潟大学着任20周年記念コンサート

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9月23日(土・祝)に、大学時代の恩師、鈴木賢太先生の新潟大学着任20周年記念コンサート「つむぐ音」が開催されます。
卒業生も含む門下生15名とのコンサートです。
私は今回、幹事の一人として協力させていただいております。


私は鈴木賢太先生に大学の4年間師事し、お世話になりました。
先生はジェントルマンで、音楽に一途で、そして大変に個性が激しく、私たちの学年の研究室生は賢太先生(こうお呼びしていました)が大好きで、熱心にレッスンに通っていました。


卒業後に音楽に関係する仕事に就いた人、新たな分野に進んだ人、様々ですが、賢太先生の元で学んだことは、今でも自分の基礎となって自分自身を支えてくれているように感じています。
研究室でのたくさんの思い出も、かけがえのないとても大切なものです。


私が所属していた新潟大学の芸術環境創造過程は、昨年から新入生の募集が停止になりました。(教員養成の課程で一部残るようです)
新潟で大学における芸術教育の場が限りなく縮小することは大変残念なことですが、鈴木賢太先生をはじめ、音楽科の先生たちがこれまで尽力されてきたこと、そして今も心を尽くして音楽に向き合っている姿に、今回のコンサートで触れられると思います。


とまあ、堅苦しいことは気にせずとも、「つむぐ音」は聴き応えのあるブログラム構成となっております。
鈴木賢太先生のプログラムはショパンのバラード第1番。
賢太先生の演奏は、時に軽やかであり、時に重厚であり、その演奏は固まることなく年々変化を遂げておられるため、コンサートでお聴きするのが毎回の楽しみとなっています。


どうぞ、皆様にも足をお運びいただければ幸いです。


鈴木賢太先生 新潟大学着任20周年記念コンサート「つむぐ音」
2017年9月23日(土・祝) だいしホール 13時開演
全席自由 前売1000円/当日1200円
プレイガイド ヤマハミュージックリテイリング新潟店、コンチェルト、インフォメーションセンターえん(メディアシップ1階)