poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

PTNA地区本戦に行ってきました


先日、PTNA(ピティナ)というコンクールの本選に生徒さんが出場するので、埼玉県の大宮まで聴きに行ってきました。

会場は「彩の国さいたま芸術劇場」。

劇場までの道に、戯曲のセリフが書かれたレリーフや俳優さんたちの手形が飾られています。

生徒さんが出場するクラスの出演者は全部で57名。
今回はほぼ全員の演奏を聴くことができました。

PTNAは課題曲が決められているので、同じ曲を多くの生徒さんたちが演奏します。
その弾き方は、まさに千差万別。
同じピアノで、同じ曲を弾くのに、こうも違うものかと感心します。

コンクールではその違いが評価の違いとなっていくのですが、ひとまず点数のことは置いて聴いていると、その子たちそれぞれの個性ある演奏が楽しいです。

透明な響きで演奏する子。
自分の世界に入り込んでピアノを歌わせる子。
巧みなテクニックで細かな音符の粒を揃えて弾く子。
自分の世界を作り上げる子。

どの子も一生懸命練習してきたのがわかる演奏です。
自分の生徒でなくても、がんばれがんばれと応援しながら聴いています。

コンクールは順位や点数がはっきりとつけられます。
でも、大切なのは、その子が音楽とどう向き合い、どういうふうに音楽を表現できたかということ。
ただ一回の演奏で、いろんな生徒さんが出場する中で、その時のコンディションに付けられる点数で測られるコンクールの結果は、その場一度きりの結果でしかなく、その子の音楽人生を左右するものでは決してあり得ません。
音楽は、もっと懐の広い、深い海のような存在ですからね。
ですから、審査員の先生方は、コンクールでの演奏から普段のその子の音楽性を聴き取り、評価と今後のアドバイスを書いてくださっているんですね。

音楽との付き合いは何十年と続くものです。
先日のコンクールに出演者された方々が、これからも音楽の世界と自分のペースで向き合い、楽しまれるよう願っています。

当教室から出場された生徒さんは、入賞を果たすことができました。
こつこつと練習を頑張ってきた成果を発揮できましたね。
おめでとう!