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poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

楽器について

ピアノのレッスンを始めるにあたってよくある質問が、楽器のことです。

「子どもはまだ小さいし、続けるかどうかわからないのでピアノを買うのは先でもいいでしょうか?」
「賃貸なのでピアノが置けないんですが…」
「アップライトピアノよりも安く買えるので、電子ピアノでもいいですか?」


私は、電子ピアノではなくピアノで練習することをお勧めしております。
技術の進歩により、電子ピアノはピアノの鍵盤のタッチにとても近く作られています。お値段もピアノにくらべたら圧倒的に手に入りやすいです。
しかしながら、電子ピアノとピアノでは、できることにかなり違いがあります。

まず、鍵盤のタッチが似ていても全く同じようには作られていないので、電子ピアノで練習している生徒さんとピアノで練習している生徒さんでは、指そのものの鍛えられ方が違ってしまいます。
電子ピアノの鍵盤はピアノに比べて軽いので、指の筋肉が強くならないのです。
お子さんが小さいほど、ピアノを使って練習した方が早く指がきちんと作られます。

そして、ピアノは打鍵の強弱によって音の強弱を作るのですが、電子ピアノはスイッチ一つで音の強弱をコントロールできてしまうので、どういうタッチでどういう音の強さが出るのかということを体感することが難しいです。
電子ピアノの方はご近所やご家族に遠慮されてか、小さめの音の設定で練習される方が多いので、ピアノで大きな音を出す感覚を掴みにくい方が多くなる傾向にあるようです。

それから音色。強弱だけではなく、音の優しい、硬い、柔らかい、厳しい、悲しい、といったような微妙な音色の違いを、残念ながら電子ピアノでは作ることができません。
音色作りは一朝一夕にはできず、練習しながら積み重ねていかなければならないものなので、ご自宅の練習でもピアノを使った方が望ましいのです。


以上のことから、私は電子ピアノよりもピアノをお勧めしています。
お子様が小さければ小さいほど、年単位の練習の積み重ねが演奏に表れてきます。
作られてから何十年も経っている古い中古のピアノであっても、新しい電子ピアノよりもいいと思います。

しかしながら、やはりこれは理想であると言わざるを得ません。皆様色々な事情があるからです。
賃貸なのでピアノが置けない。金銭的な事情からピアノを購入できない。等々…。
楽器にこだわりがない方もおられるでしょう。
私も、無理にピアノをお勧めすることはしておりません。

私の生徒さんにも、電子ピアノの方がいらっしゃいます。
私も生徒さんも、電子ピアノで練習という環境の中で、できうる限りのことをレッスンでやっています。
まずはピアノに親しんでいってほしいという願いが、私にはあるからです。

ですから、電子ピアノだからと言ってピアノを始められないということはありません。
楽器に関してはいつでも相談にのらせていただいておりますので、悩んでいらっしゃる方はいつでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。