poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

ピアノコンクールに思うこと

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先日、りゅーとぴあで開催された「ショパン国際ピアノコンクール in ASIA」に行って来ました。

坂場ピアノ教室からは2名の生徒さんが出場され、お2人とも練習の成果を発揮した素敵な演奏を聴かせてくれました。

ショパン国際ピアノコンクールは、課題曲がとても難しいコンクールです。

難易度の高い曲への取り組み、本当によく頑張ってくれました。

 

年内に坂場ピアノ教室から生徒さんが出場するコンクールの予選会はこれで終わりました。

(本選会はこれから、11月下旬と12月上旬に迎えます)

そこで、私が日頃コンクールについて思っていることをつらつらと書いてみたいと思います。

 

日本ではピアノコンクールが大小数多く開催され、子供から大人まで多くの参加者が出場しています。

コンクールに出場する目的はおひとりおひとり違うと思いますが、コンクールに出場することによって弾く曲への取り組みが一層深いものになったり、ほかの出場者の演奏からも刺激をもらったりと、演奏力の向上に大きく一役買っています。

また、点数が高い出場者は、次の大きな大会へ進んだり、賞が授与されます。

演奏へ高い評価を受けることは、出場者にとっては自分の音楽への大きな励みになるのですね。

坂場ピアノ教室でも、コンクールに出場した生徒さんはいつもその後にぐんと成長しています。

ですので、私はコンクールを生徒さんの演奏力向上の良い機会の一つとして捉えています。

 

しかしながら、コンクールに出場する際に気をつけなければいけないこともあります。

高い点数や賞を追い求めるあまり、成績偏重主義になってしまいやすいところ。

 

コンクールで高い点数を取ることや賞をいただくことは、目に見えてわかりやすい結果です。

高い評価を得ることはとても嬉しいこと。

でも、そればかりを常に追い求めるというのは、実はとても難しいことなんです。

 

音楽のコンクールは、厳密な点数基準や勝敗の結果があるスポーツと異なり、この技ができたら何点、ノーミスで弾けたから何点、といった基準は存在しません。

審査員の先生方も、出場者も、より高く深みのある音楽性を持った演奏を目指すことに変わりはないのですが、音楽の評価基準は人によって異なるんですね。

また、人間による演奏ですから、日によっても環境によってもその日の演奏の出来は変わってきます。

出場者のメンバーによっても順位は変わります。

それらのことが要因となり、コンクールの結果はちょっとしたことですぐに変わりますし、予想は難しいんですね。

ですから、常にコンクールで上位入賞を目指すということは大変なことなのです。

 

出場者である生徒さんは元より、保護者の方と講師がそれらを前提にしていることはとても大切であると私は考えます。

そうでないと、思うような結果が出ないとき、生徒さんは苦しい思いをしてしまいます。

コンクールは点数が出るものではありますが、そもそもの目的は、より音楽を深めていくこと。

高い点数を取ることが第一の目的ではありません。

コンクールで出た結果は結果として受け止め、そのコンクールに出場したことで生徒さんができるようになったことに目を向け、大切にしていきたいと思うのです。

 

 

私自身、小さい頃から数多くのコンクールを受けてきました。

大きな賞をいただいたこともありますし、とんでもなくひどい演奏をしてしまったこともあります。

同じく一緒にコンクールを受けるほかの出場者の皆さんとともに、コンクールという場所が持つ華やかな部分もそうでない部分も多く見てきたと思っています。

「ピアノコンクール」という一つの大きな舞台が、出場する生徒さんたちの音楽を健やかに成長させる場所であるように、これからも向き合っていきます。

 

 

 

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