もう何年もレッスンに来ている小学生の女の子が、先週から突然敬語になりました。
こういうケースは珍しくありません。
大人に対して自然に敬語を話すという成長が、生徒さんの中で育って花開いたのでしょうね。
何度目にしてもびっくりしますが、生徒さんの成長の証として嬉しく思います。
以前ブログにも書きましたが、子供の成長は階段のような線をたどるそうです。
成長していくときはまっすぐ斜めに上がっていくのではなく、平らな線がしばらく続いた後に急に上がる、ということを繰り返すのだそうです。
外側からは何も変わっていないように見える状態がしばらく続いて、内側で起きていた変化がある日一気に目に見えるようになるとのこと。
ある日生徒さんが突然敬語に変わるというのもこれに当たるのでしょうね。
外側からは何も変わっていないように見える状態というのは、効率やスピードが重視される今の世の中では、じれったく感じられることもあるかもしれません。
でも、ゆっくりゆっくりと成長が進むのをのんびりと待つ時間というのは、かけがえのないものを育むように感じます。
インプットばかりではなく、学んだことを熟成する時間も大切です。
子供に限らず、大人ももちろん当てはまること。
夏休みですから、いつもと違う時間の流れの中に身を置いてみるのもいいですね。