poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

コンクールで大切にしたいこと

f:id:TakakoSakaba:20170607151936j:image

先日、PTNA(ピティナ)というコンクールの新潟前期地区予選が開催されました。
私は通常レッスンがあったため行けなかったのですが、出場された生徒さんのお母様が、審査員の先生方からの講評をコピーして持って来てくださいました。


コンクールに出場するということは、とても大変なことです。
途方も無い練習を積み重ねて課題曲(自由曲の場合もあります)を仕上げ、当日を迎えます。
少しでも点数高く、いい成績が取れますようにと願うのは、人情ですよね。


しかし、良い成績なら良くて、悪い成績ならダメ、と簡単に判断してしまうのはどうかと私は思うのです。
もちろん、コンクールでいただいた評価は真摯に受け止めなければなりません。
良い評価をいただいたなら素直に喜び、反対にそのときは残念な結果に終わったとしても、受けたアドバイスは今後の勉強に活かすことができます。


しかし一番大事なのは、結果ではなく、そのコンクールで生徒さんが何を学んだのかということ。


膨大な練習で掴んだテクニックや表現力。
こつこつと練習し演奏をまとめ上げる総合力。
他の人の演奏を聴く耳。
結果を真摯に受け止める素直な心。
自分と同じように、またそれ以上に他の生徒さんたちも頑張っている姿を見ること。
楽しい嬉しい悔しい悲しいなどコンクールを受ける上で感じる感情…などなど、

生徒さんそれぞれにコンクールを受けるドラマがあり、得るものがあります。


それは、コンクールの賞とは違い、わかりやすく目に見える形で残るものではないかもしれません。
でも、とても大切なもの。心にずっと残り、生徒さんの人生を作っていくものです。
それらを、講師である私も、大事にしていきたいと思うのです。


そして、生徒さんの練習、成長を見守り、有形無形の支援をしてくださるご家族の皆様のご協力があってこそのコンクール出場だということ。
心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。


コンクールに出場した全ての生徒さんたち、本当にお疲れ様でした。


ありがたいことに、先日出場した生徒さんは地区本選に出場することが決まりました。
生徒さん、よく頑張りました。
私自身も気を引き締めて、生徒さんと共に、本選に向けてまたこつこつと音楽と向き合っていこうと思います。