昨日はぽかぽかと暖かくて良い日和でしたね。
そんな中、最終日のラフォルジュルネ新潟に行ってきました。
今回聴きに行ったのは、燕喜館での最後のプログラムである、西山まりえさんとコリーナ・マルティさんの、バロックハープとリコーダーによる古楽の演奏です。
重厚な作りの日本家屋。
門の前にて。
古楽とは、中世、ルネサンス期、バロック時代に作曲された音楽のことです。
今回は、12世紀から15世紀の曲でプログラムが構成されていました。
そして、なんと「クラヴィシンバルム」という世界最古の鍵盤楽器を復元したものを、コリーナ・マルティさんが演奏されていました(そのほかにリコーダーの演奏もされていました!なんと多才)。
最古の楽器「クラヴィシンバルム」(撮影許可いただいています)。グランドピアノの大きさと比べると、可愛らしい小さなサイズでした。
少し前まで最古の鍵盤楽器はチェンバロと言われていたのですが、マルティさんがパリの図書館で古い記述の中から大発見されたそうです。
燕喜館の和風の建築の中に、中世ヨーロッパの響きが溶け込み、不思議な空間を作り出していました。
音の粒が木の柱や障子、欄間の上でころころと転がって響いているかのよう。
とても美しかったです。
西山まりえさんが演奏されていたのは、バロック・ハープ。
これも復元された楽器ということです。
通常のハープよりもかなり小さめの作りですが、弦をはじくなめらかな指の動きから、切なかったり、踊り出したくなるような楽しさだったりと多種多様な音色が流れ出していました。
天上の音楽と銘打たれていたのも納得です。
45分の演奏はあっという間で、なんだか夢を見ていたような心地でした。
素晴らしい演奏会でした。
ラフォルジュルネ新潟の会場となっているあちこちで、チューリップがたくさん飾られていました。
良い香りと、鮮やかな色。
飲食ブースではお洒落なお店の屋台が並んでいましたよ。
その中を、のんびりと散歩をして帰って来ました。
音楽の祭典、とても楽しかったです。