poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

大人の生徒さんの音楽を楽しむ視点

f:id:TakakoSakaba:20151209145423j:plain

坂場ピアノ教室には、現在10人ほどの大人の生徒さんがいらっしゃいます。
全くの初心者の状態で入会された方もいれば、音楽経験者の方もいらっしゃいます。

そして、大人の生徒さんは音楽への入り口が皆さんそれぞれ違っているので、レッスンしていて「面白いなあ!」と感じることが多いです。

たとえば、クラシック音楽を中心にレッスンしているある男性は、音符が入り組んだ難しい場所では楽譜にコードを書き入れています。最初、ショパンの楽譜にAmとかsus4とか書かれていてびっくりしました。
コードで捉えた方が音楽がわかりやすいのだそうです。
ポピュラー音楽で使われる「コード」と、クラシック音楽で扱う「和声」は基本的に同じなのですが、クラシック音楽をコードで捉えているところが私にはとても新鮮に感じられました。

楽譜を読みながら弾くのが苦手なある女性は、間違えやすいところを「海の底」や「浜辺」など、キーワードで音を覚えているそうです。
その方が「ド」や「ファ」として考えるよりもとっさにわかりやすいからだそう。
その話を聞いて、その発想はなかった!と思わず膝を叩きました。

ギターから音楽に入った方の、楽器の弾き方としてのピアノとギターの比較を聞くのがとても面白かったりもします。

そのほかにもいろいろと、日頃から「おー!」とか「なるほどー!」とか思うことの多い私。

大人の生徒さんがそれぞれ入った音楽の入口から今日にいたるまで培ってこられた視点を、私はとても大切にしたいと思っているのです。だって、とてもユニークで音楽を楽しむ機智にあふれているのですもの。
そこにスタンダードな楽譜の読み方やピアノの弾き方、表現方法を少しずつ加えていったら、そのぶん音楽を楽しむ視点が増えるわけですから、さらに楽しくなるのではないかと思うんです。

レッスンをしながら、生徒さんからいろんなことを教えてもらっている毎日。
私自身の音楽の視点も、もっともっと増やしていきたいです。