poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

コンクールで大切にしていること

さて、夏が始まりました。
この時期、全国で様々なコンクールが開催されます。
坂場ピアノ教室からも、数名の生徒さんがコンクールに出場します。

生徒さんがコンクールに出るときに私が一番大切にしているのは、そのときの結果に一喜一憂しないことです。
コンクールはペーパーテストなどの試験と同じように水ものです。
そのときの生徒さんの演奏の出来や、ほかの出場者の演奏のレベル、審査員の先生の好み、などなど、ほんの些細なことで結果が大きく別れてきます。
だから、良い点数をもらえなかったから悪い演奏だったとか、良い点数がもらえたからほかの出場者より秀でた演奏をしていたとか、簡単には言えないのです。
もちろん、コンクールという場に出るのですから、点数や結果はきちんと受け止めなければなりません。
その上で、そのコンクールで本人が何を学んだか、課題にしていたことをクリアできたか、を大切にしていきたいと思っています。

コンクールは課題曲のあるところが多いので、自分の弾く曲をほかの生徒さんが弾いているのを聴く勉強にもなります。
本当に千差万別で、聴いていてとても面白いです。
目を見張るような素晴らしい演奏をする子もいれば、緊張してしまったのか失敗する子もいます。
でも、その日までに積み重ねてきた練習が、その子の中に良い形で素敵なものを残していたらいいなあと思います。
自分の生徒ではなくても、全てのコンクール出場者に対して思うことです。

小さいお子さんが出場者の場合、ご家族の協力も必要不可欠です。
お忙しい中で、お子さんがコンクールに向けて練習しているのを見守り続けるご家族にもお疲れ様ですと申し上げたいと思います。