poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

恩師のコンサート

先日、大学時代の恩師のコンサートに行って来ました。
2年に1回のソロコンサートです。
大学1年生の時からほぼ毎回欠かさず行っていて、どんなプログラムなのかいつも楽しみにしています。

先生のコンサートでとても心に残っているのは、大学4年生の時のものです。
研究室の生徒は、会場設営、チケットのもぎり、アナウンスなどコンサートの運営のお手伝いをすることになっています。
私はアナウンスをさせていただいたのですが、本番前の先生のひどい緊張ぶりがこちらにも伝わってきて、何百回とステージを踏んでいる人でも毎回こんなに緊張するものなんだと驚いたことを覚えています。
世界的に有名なショパンコンクールでも、テレビ放映で演奏の最中の手のアップになると、指が震えていることのわかる出場者がいます。
どんなに素晴らしいピアニストでも、緊張するものなんですよね。
緊張しないようにすることが大切なのではなく、極度の緊張の中でも自分の演奏を出し切ることが大切。
あの大学4年生のコンサート運営のお手伝いで、とても大事なことを学びました。

あれから10年たって、先生の演奏は円熟味が増してきました。
私は今の演奏の方が好きなのですが、お伝えしそびれてしまったので、今度お会いできた時に失礼のない範囲でお伝えできたらと思っています。
久し振りに大学の同期にも会ってしばしの時間色んな話をし、とても楽しい1日となりました。