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poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

自分で考える力

普段レッスンをしているときに大切にしていることはいくつかあるのですが、その中でもとても重きを置いているのが「生徒さん自身が考える力を養う」ことです。
レッスンの最中、私が一方的に話し、一方的に教えるということはしていません。
たとえば、「美しい音を出すためにはどういうふうに弾いたら良いのか?」
「なかなかできるようにならないテクニックの箇所は、どのように練習したらできるようになるか?」
などなどのテーマが浮上した場合、生徒さん自身で答えを出すようにしてもらっています。
正しいと言われている答えはあるのですが、それと全然違う答えを生徒さんが言ったとしても、それは決して間違いではありません。
音楽の演奏法や練習法で、完全な正答というものはないと私は思っています。
生徒さんが、自分が考えていることをうまく言葉にできなかったり、なかなか答えを出すことができなかったりする場合も多いのですが、ヒントや手助け出しながら、生徒さんの答えと、私が考える答えを提示し合い、話し合いながらレッスンするという方法をとるようにしています。

どうしてこういうレッスン方法を採っているのかと言いますと、この「自分で考える」ということが、ピアノが上達するのにとても大切なものだと思っているからです。

レッスンは週に1回ですが、それ以外は家での練習となります。
小さいうちは保護者の方が練習を見ることができるかもしれませんが、大きくなるにつれて一人での練習が多くなります。
そこで、ただぼんやりと決められた回数や時間をこなすだけの練習ではなかなか上達しませんし、何より弾いている生徒さん本人がつまらないと思うのです。
どういうふうに工夫したら良くなるかな?と考えながら一人で練習できる生徒さんはぐんぐんレベルアップしますし、自分で考えた工夫がレベルアップに繋がるのはとても楽しいものですよね。

そして余談ですが、この「考える力」は、生きていく上で最も大切なものだと私は思っています。

学生の間は出された問題に答え、正解が多ければ成績が上がるという形式で年齢を重ねていきます。
でも、大人になると、誰も問題を出してくれませんし、そもそも誰にとっても当てはまる正しい答えというものはありません。
自分で問題を導き出し、そこから自分で考えて自分に合った答えを見つけていくことが必要です。
「誰かがこう言ったから」「世間ではこうだから」という理由ではなく、自分で考えて自分で決めるというプロセスこそとても大事なものだと私は考えます。
そのためには、この「自分で考える力」というのがすごく重要なんですね。

生徒さんがピアノのレッスンを通して「考える」力を養い、それがピアノの上達に繋がり、そしてピアノ教室を離れた後もその力を生かしていってほしいというのが私の願いです。