poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

練習しない生徒さんに思うこと

アラフォー以降の方はわりと同意していただけるんじゃないかと思うのですが、昔のピアノの先生って、練習をして行かないと怖くありませんでしたか。

もちろんそうでない先生もいらっしゃったと思うのですが、私も含め、練習をしない=先生に怒られる、という図式が出来上がっている方は結構いるのではないかと思います。

 

でも、今は練習をしない生徒を怒る、というピアノの先生は少なくなりました。

私も怒ることはしません。

理由は、怒られた子供がピアノを嫌いになるだけだからです。

 

どちらの方がいいとは簡単には言えません。

ピアノ講師は一人一人が自分の方針を持って指導に当たっていて、どれが正しくてどれが間違っているというのは誰かが決められることではないからです。

ですから、今日のブログは坂場個人の独り言として読んでいただけたらと思います。

 

 

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生徒さんが練習をしてこない、と言っても、そこにはたくさんの理由が考えられます。

まだドレミの音を読むのに時間がかかる。

家での練習方法がよくわからない。

保護者の方が忙しい時期で、生徒さんの練習を見てあげられなかった。

部活の大会や試験が近く、練習時間が取れなかった。

反抗期。生徒さんが個人的な悩みを持っている。などなど。

 

これらのことを考えると、練習してこないからと言ってすぐに先生が怒ってしまうのは、生徒さんの立場からすると気の毒なことです。

なんらかの理由がある場合は、その理由を解決する方向に動く、または時間に任せるようにすると、生徒さんが練習をしてきてくれるようになることが多いです。

 

しかしながら、練習してこない理由が全て明らかになるわけではありません。

なんとなく練習する気が起きなかった。

テレビやネットを見ていたら時間がなくなった。

友達と遊んでいたら時間がなくなった。

そういった「なんとなく」の理由が多いのもまた事実。

 

身に覚えのある方は多くありませんか?

私自身もこの「なんとなく」が理由で練習をしなかったことが多いです(あー、ピアノの先生が言ってしまった)。

 

この「なんとなく」というのが、結構なくせもの。

なんとなく練習をしない日が続くと、もちろんレッスンではうまく弾けないので、レッスンに行くのが億劫になります。

それがさらに続けば、ピアノを続けること自体が億劫に。

そうしてピアノをやめてしまうんですね。

 

楽器演奏は技術なので、練習をしないでうまくなることはありません。

ピアノが弾けるようになるには、練習が絶対に必要です。

子供たちも、練習しなければいけないということはわかっているんです。

でも、なんとなく練習する気持ちにならない。

私が主宰するような町のピアノ教室では、必ず行き当たる生徒さんの気持ちです。

 

それをどうにかする方法の1つが「習慣化」すること。

練習が生活習慣の一部になると自然とピアノに向かうようになります。

 

そしてもうひとつ。大切なキーワードが、「楽しい」です。

どんなに練習を嫌がる子も、たとえばゲームだったら毎日何時間でも続けられるという子がいます。動画のことだったらなんでも詳しいという子がいます。

それは、楽しいからですよね。

楽しいことだったら人はやりたいし続けることができるんです。

 

現在のピアノの教材は、生徒さんが楽しめるような工夫が随所に凝らしてあります。

練習をするとシールが貼れるとか、マスを進めていけるとか、楽しい気持ちになるシステムも教室では取り入れています。

 

でも、なんというか、それよりもさらに大事なことは、生徒さんが自らピアノに楽しみを見つけていけること、なんじゃないのかなあと私個人としては思っているんです。

与えられる楽しさを享受するだけではなく、自分から楽しみを探したり作れるようになることは、ピアノだけではなく、人生にとってとてつもなく大事な力だと思うんですよね。

 

そのためにはどうするのか?というのは、なかなか難しいことですね。一概には言えません。

生徒さん一人一人によってまた違いますし。

 

ですから、私ができることは、この生徒さんはどうしたらピアノを楽しいと思えるようになるんだろう?と考え、実行し続けていくこと、と思っています。

 

そして何より、講師である私自身が音楽を楽しむことを大切にしていこうと思っています。

 

 

 

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保護者の方への連絡方法

新潟市、今週に入って暑くなってきました。

日差しも明るく、少しずつ初夏になってきています。

今週から運動会や体育祭が催される学校が多くなるようですね。

怪我と日焼けには気をつけて、楽しい日になりますように。

 

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さて、坂場ピアノ教室は6月末に子供たちの発表会があります。

これまで、発表会などのご連絡は紙に印刷して生徒さんたちに手渡ししていましたが、今回からLINEやメールで保護者の皆様に直接お送りすることにしました。

生徒さんの手紙の渡し忘れやなくしたりといったことがあって、うまく保護者様に連絡が伝わっていないことが時折あったためです。

 

連絡方法の変更は保護者様からおおむね好評です。

スマホでいつでも連絡を確認できるというのもとても便利。

デジタルツールは日進月歩ですので、便利で使いやすいものはどんどん取り入れていこうと思います。

 

これから発表会に向けての準備が本格的に始まります。

生徒さんとご家族の皆さまにとって心に残るものにしていきたいと思っています。

 

 

 

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GWが終わりました

GWが終わり、ゆるゆると日常が戻ってきました。

皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか。

 

私はGW中はひたすら大掃除、ピアノの練習、読書をしておりました。

新潟の年末はとても寒いので、いつも毎年この時期に大掃除をしているんです。

普段の掃除の行き届いていないところを念入りに掃除したり、使わないものを処分したらかなりすっきりしました。

本も積読していたものを10冊以上は読めましたし、合間に友人と会ったりと、のんびり良いお休みを過ごすことができました。

 

坂場ピアノ教室も今週火曜日から通常通りです。

お休み中にあったことを生徒さんからいろいろとお聞きしながら、連休明けは少しばかりゆっくりのペースでレッスンを始めています。

また、お土産などお心遣いをいただくこともあり、とても嬉しく思っております。ありがとうございます。

 

今月は、6月末の発表会に向けた準備を進めながら、新入会の生徒さんたちと、長期のお休みの後に復帰される生徒さんたちをお迎えします。

新緑の季節を楽しみながら、生徒さんたちと一緒に楽しくピアノを奏でていこうと思います。

 

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GW

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いよいよGWに入りました。


待ちに待っていたという方も、のんびりお過ごしの方も、お仕事やご家庭のご用事という方もいらっしゃるかと思います。

初日から気温の低い天気となっていますが、寒暖差の激しい折り、皆様お体にはどうぞお気をつけ下さい。


坂場ピアノ教室は明日から5月6日(月)までレッスンをお休みいたします。

この間、Instagramとブログの更新もお休みいたします。


お休みの間も生徒さんからのご連絡はいつも通りお受けしております。

レッスン変更やお休みのご連絡、その他諸々、お気軽にご連絡下さい。


それではまた5月7日(火)に。

どうぞ良きGWを。

 

 

 

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新規生徒さんの募集お休みのお知らせ

GWが間近となってきました。

長い連休を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。

また、お仕事やご家庭のご都合が入っている皆様、お疲れ様です。

皆様にとって素敵なGWとなりますように。

 

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さて、坂場ピアノ教室はこの年明けから11名の生徒さんに新たにご入会のお申し込みをいただきました。

この短期間にこれだけの生徒さんにご入会いただいたのは初めてのことで、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。

生徒さんおひとりおひとりがご自分のペースで音楽を楽しめるよう、丁寧なレッスンを心がけていきたいと思っております。

 

生徒さんたちのレッスンに心を尽くすこと、また、近々発表会があり、その準備に集中したいと思っておりますので、しばらく新規の生徒さんの募集をお休み致します。

募集再開はまたこちらでもご連絡致しますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

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音符を読む力

新潟市、今日は気持ちのいい晴れの日となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

桜が終わり、いよいよ若葉の季節がやってきますね。

春のぽかぽかな日差しを楽しみたいと思います。

 

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さて、春からピアノを始めたという方も多いかと思います。

小さな子供さんがピアノを始めるとき、できるようになるのに一番時間がかかるのは音符を読むことです。


最初のうちは音の少ない曲から始まるので、音を読んで弾くよりは音を覚えて弾いた方が早かったりします。

音を読むのは数えたり覚えたりと根気のいることなので、さっとできる「耳で覚える」に頼る子供さんがとても多いんですよね。


耳で聞いて音がわかるというのは素晴らしいことです。

でも、そこに読譜力がついたらさらに素晴らしいこと。


音が増えてきたときに、読譜の力がきちんとついている生徒さんはさらにぐんと伸びることができるんです。

音楽への理解力も深まります。

ですから、坂場ピアノ教室では、音符を読めるように時間をかけてじっくり取り組みます。

 

読譜の力をつけるには、反復してやることがとても大切です。

楽譜を見て音を読む作業だけではなく、音符カードを使ったり、五線譜のノートを使ったり。

年単位をかけて力をつけていきます。

 

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音楽は音が読めなくてもできるのでは?と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

クラシック音楽以外の場所では、コードが中心のこともありますものね。

私の友人にも、音符は読めないけどめちゃくちゃギターがうまい、という人がいます。

どんな方法で音楽に親しむかは皆さんそれぞれだと思いますが、ピアノに関しては楽譜になっている曲が多いので、読譜ができると弾ける曲が格段に広がります。

 

せっかくピアノ教室に通うのなら、音符を読んで弾けるようになってもらえたらと思っています。

なぜなら、生徒さんたちはいずれ成長し、教室を卒業していきます。

教室を離れたあとも自分でピアノを弾くことを楽しめるように。

楽しめる範囲が広くあるように。

じっくり読譜の力を生徒さんにつけてもらいたいのは、そう願うからです。

 

 

 

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楽譜の違い

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新潟市も桜がいよいよ見頃を迎えました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週末がお花見に絶好のチャンスのようです。

お天気も良さそうですし、私もぽちぽち出かけたいなと思っています。

 

 

さて、ここ最近のレッスンでは、楽譜を見比べてああでもないこうでもないと生徒さんと吟味する機会が増えました。

どういうことか?と言いますと、クラシック音楽は、楽譜の出版社ごとに曲に書かれていることが違うからです。

 

たとえば、バッハのインベンション1番。

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おわかりいただけただろうか(心霊番組のナレーション風に)。

左の楽譜にはスラーや強弱記号などがバシバシ入っていますが、右の楽譜にはまったく書かれていません。

これは、右の出版社が手抜きをしているわけではなく、作曲家が楽譜を書いたときに細かな指示を書き込まなかったことが原因です。

それは、当時の演奏家の中では暗黙の了解の弾き方があったからだと推測されます。

 

たとえば、「☎︎」という絵文字があるじゃないですか。

これ、電話だということは大体の人はおわかりですよね。

でも、30年くらい経ったら、これが電話だとわかる人は減ると思います。

そして、100年後にはどうでしょう?

きっと、カッコつきか何かで注釈がないと「電話」というものだったことがわからない人がほとんどになるのではないでしょうか。

 

たとえが適切かどうかはさておき、音楽でも同じことが言えます。

作曲家が事細かに指示を楽譜に書き込まなくても、当時の演奏家は大体の弾き方がツーカーでわかっていたのだと思われます。

わからなければ作曲家に直接聞けばいいですし。

でも、現代の私たちはすでに亡くなっている作曲家に聞くことができません。

20世紀以前では、作曲家が残した演奏の音源というものも存在しません。

 

ですから、音楽の専門家が研究して解釈したスラーや強弱、ペダリングなどを書き込んだ楽譜が、各出版社から出ているんですね。

解釈がそれぞれ違うので、どこの出版社のものを使うかということはかなり重要です。

また、いろんな出版社の楽譜を見比べて、納得できる奏法を選択するという作業も必要になってきます。

 

余談ですが、時代が近代に近づくにつれて、作曲家が楽譜に指示を書き込むことが増えていきます。

これは、クラシック音楽が教会や王侯貴族などの限られた人だけのものから、革命などの時代を経て、庶民へと裾野が広がってきたからだと教えられました。

何千何万という演奏家に、作曲家が直接弾き方を指導することは不可能ですものね。

 

そんなこんなで、発表会やコンクールが近くなっている坂場ピアノ教室では、いろんな楽譜を見比べたり、YouTubeでいろんな演奏家の演奏を聴き比べたりしながらレッスンするという作業が行われています。

これが大変ながらも個人的には楽しい作業だったりします。

自分で曲を作り上げていくという楽しみです。

引き続き、生徒さんとこつこつと研究していきたいと思います。

 

 

 

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