poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

発表会の曲選び

坂場ピアノ教室は、来年の4月1日に発表会を開催します。


今はその曲選びの真っ最中。

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発表会の曲選びは、この仕事の中で一番大切にしているものです。
大きな舞台で演奏するのは、やっぱり特別ですから。
その舞台で、生徒さんにぴったりの曲を弾いてもらえたらなと思うのです。


でも、曲選びは、正直言いますとちょっと大変です。
何回経験しても、ぴたっとくる曲を選ぶのは至難の技。
せっかく決めたけれど、合わなかったので途中で曲を変えることもあります。
そのかわり、生徒さんの良さを引き出す曲を決められたときは、思わず快哉を上げたくなります。


曲を見ていて、生徒さんが演奏する姿が自然と浮かぶものは曲が合っていることが多いですね。
それを探して、今日も楽譜と向き合っています。

「今の演奏、どうだった?」

新潟市、今日は今季初のまとまった雪が降りましたね。
例年よりもかなり早い積雪です。
交通渋滞や除雪作業で大変だった方も多いと思います。お疲れ様です。

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雪かきをしていて、小さい秋が閉じ込められているのを見つけました。


さて、坂場ピアノ教室では、発表会やコンクールが近くなったら、レッスンの最初に1回通しで弾いてもらいます。
そのあと、今の演奏の「良かったところ」「直した方がいいと思う場所」を生徒さんに言ってもらいます。


実は、これは大学時代の恩師の真似をしたもの。
レッスンでは通しで弾いたあとに「どうだった?」と自分の演奏の感想を聞かれるのが日常でした。


大学を卒業してからピアノ講師の仕事を始め、先生が「どうだった?」と聴くことがとてつもなく大事なことだったと気がつきました。
今回はそれをまとめてみます。


自分の演奏の感想を言葉にして伝えるというのは、生徒さんの力を育てることに繋がっています。
なぜなら、自分の演奏をきちんと聴き、吟味しなければならないからです。
ぼんやり弾いたり、一生懸命になりすぎて客観的に自分の演奏が聴けず、ただ弾いてしまうというのはよくあることです。


でも、演奏のあとに先生からどうだったか聞かれるのがわかっていたら、よく演奏を聴いて弾くようになりますよね。
意識的に自分の演奏を聴くことは、他の人の演奏を聴く力にも繋がり、それは生徒さんの耳を育てることにもなります。


また、演奏は自分で考え、課題を見つけて練習して磨きをかけていくもの。
先生に言われたことをただそのまま弾くだけでは、その人らしさがなくなってしまうんですね。
私は、少々時間がかかっても生徒さん自身の言葉で感想を言ってもらいます。
生徒さん皆、頭をひねってうんうんと考えますよ。
自ら考える力というのはとても大事なのです。

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また、「良かったところ」を探すことも大切にしています。

「良かった場所なんかない」という生徒さんがよくいるのですが、良い場所のない演奏はないんですよね。
良い場所のない人なんていないのと一緒で、どんなに失敗してしまった演奏でも良かった場所は必ずあります。
良い点を探すということは、演奏のみならず生きる上でも必要なことなんじゃないかなと思っています。


多くの生徒さんに演奏の感想を言ってもらっていると、時折、私の感想を当てに来る生徒さんがいます。
要するに、「答え合わせ」をしようとしているんですね。

 

そういった場合、感想に正しい答えはないということと、生徒さんの正直な感想を聞かせてほしいということを丁寧に伝えます。

そうするとね、面白い感想が出て来るんですよ。大人では考えもつかないような視点が出てきてはっとさせられます。


大人の考えることを先回りして予測しようとする生徒さんは、とても素直ないいお子さんが多いです。
優等生タイプの子ですね。
でも、私は正解を生徒さんに求めているわけではありません。
だって元々音楽には正解がありませんから。
そして、感じる心や感想にも良い悪いはないということ。

のびのびと自由にいろんなことを感じてほしいということ。
それが生徒さんに伝わればいいと思っています。


それって、人生も同じことですね。
音楽と生き方には通じるものがあるなと常々感じています。


感想を聞かれた生徒さんは、最初はうまく言葉にできず「なんかあんまり良くなかった」くらいの漠然としたことしか言えなかったりします。
それでも、少しずつ続けていくと、感想が具体的になっていく。
成長に伴って語彙も増えていきます。
その問いと感想を1人の練習でもできるようになった生徒さんは、ぐんぐん伸びていきます。


いつか私のところを卒業したあとも、そうやって音楽を問い、自分で見つけた課題を練習し、何よりも楽しんで演奏してくれたらいいなと思っています。

バッハコンクール予選

先日、新潟で日本バッハコンクールの予選がありました。


生徒さんが参加されたものの、私はレッスンがあって見に行けなかったので、お母様が採点票をコピーして持ってきて下さいました。

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コンクールでは、生徒さんの演奏に対して審査員の先生方から講評をいただけます。
お一人ずつ、良かった点や今後の課題などを、点数と共に講評用紙に書いてくださるのです(コンクールによって違いがあります)。


年齢の幼い生徒さんたちは演奏があっという間ですから、その間にポイントをまとめて書くのは大変なことと思います。
でも、持ってきていただいた採点表には、細やかに具体的に講評が書かれていました。ありがたいことですね。


この講評は、生徒さんだけではなく私にとっても今後の課題に繋がるものです。
しっかりと読み込んで今後のレッスンに活かしていこうと思います。


お母様のお話によると、コンクールに参加された生徒さんはしっかり丁寧に弾けていたとのこと。
来週のレッスンの時に、本人からもいろいろと感想を聞いてみようと思います。


ひとまず、お疲れ様でした。よく頑張りましたね。

冬が始まりましたね

新潟市では早くも初雪が降り、いつもの年よりも早く本格的な冬がやってきました。
毎日少しずつ寒くなっているように感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


坂場ピアノ教室では少しずつクリスマスの飾り付けを増やし、寒さに縮こまりそうになる気分を盛り上げています。

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生徒さんに聞いてみると、11月の最初からすでにクリスマスのプレゼントに何をお願いするか決めている子が多いとのこと。
子供にとっては楽しみな季節で、世界中のサンタさんにとっては大忙しな季節ですね。


今月より新入会の生徒さんがお2人レッスンを始めました。
お2人ともご紹介でのご入会です。
インターネットや教室HP経由でのご入会も嬉しいものですが、縁を繋いでくださる方がいるのはとても嬉しいことです。
毎回のレッスンを楽しみにしてくれているとのことで、1回1回のレッスンを大切に、そして楽しくやっていこうと気持ちを新たにしています。


坂場ピアノ教室では、現在、随時新入会の生徒さんを募集しています。
始めようと思ったときが始めどきです。
いつでもお気軽にご連絡くださいませ。


寒い中やって来られる生徒さんたちを、暖かいお部屋と、楽しいレッスンで心よりお待ちしています。

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音楽祭のピアノ

毎日少しずつ寒くなってきて、秋がそろそろ終わりを迎えようとしていますね。


秋になると、各学校では様々な行事がたくさん催されます。
今年は文化祭や合唱祭、音楽祭などでピアノの担当になる生徒さんが多く、レッスンでも時間を割いて見ました。

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小学生の生徒さんの楽譜です。


中でも中学生の合唱の伴奏は驚くほどの難しさ。


ピアノ担当を決める際に立候補を募ってオーディションをする学校が多く、積極性も問われているのだなということもうかがえます。


音楽祭でのピアノの経験がきっかけで以前に比べてかなり練習するようになった生徒さんもいて、大きな舞台の経験は生徒さんにとってとても大きな糧になることを実感しています。


花形であるピアノを担当することができるのは、ピアノを習っている醍醐味でもありますね。


オーディションに合格するかどうかはともかく挑戦するということは素晴らしいことなので、できるだけ生徒さんの力になれるようレッスンでも見ますし、応援しています。


もちろん、ピアノだけではなくそのほかの楽器や歌もとても大切なパートです。
音楽をほかの誰かと一生に演奏する楽しさを感じてもらえたら嬉しいと思うのです。

 

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そろそろ紅葉も終わりを迎える頃でしょうか。

いよいよ冬がやって来ますね。

風邪などには気をつけて、あたたかくしてお過ごしください。

ショパン国際コンクールin ASIA

先日、ショパン国際ピアノコンクールin ASIAに当教室の生徒さんが出場するのにともない、前日に行われた公開講座と当日のコンクール見学に行って来ました。


公開講座の先生は、コンクールの審査員として来日しているショパン音楽大学教授のイェジ・ロマニウク教授。

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テーマは、美しい音を出すための体の使い方です。


ピアノは指だけで弾くものと思われがちですが、体の重心の取り方や体重の乗せ方がとても重要になってきます。
ロマニウク教授は、肩と指先が直接繋がるような感覚で弾くようにすることと、とにかく不要な動きや力を取り除くことを盛んにおっしゃっていました。
うまく脱力できると、不思議とピアノから出てくる音色が変わるんですよね。

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講座を聞いてのメモ書き。字がにょろにょろしていてすみません…


そのほかにも、弾きながら拍をしっかり感じることなど、演奏する人の年代や、弾く作曲家に関係なく有用なお話を聞くことができました。


コンクール当日は、当教室から出場する生徒さんだけではなく、できるだけ多くの方の演奏を聴いてきました。

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同じ課題曲でも演奏者によってずいぶん違います。
こういう弾き方もあるのかと大変勉強になりました。
そして聴いていて楽しかったです。素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

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当教室の生徒さんは全国大会に進むことが決まりました。おめでとうございます。本当によく頑張りました。
コンクールに出場した全ての生徒さん、そして、支えてこられたご家族の皆様、本当にお疲れ様でした。


コンクールは、はっきりとした結果が出るものですが、それはそのコンクールだけの結果であり、その生徒さんの全てを決定づけるものではありません。
コンクールに出場するということは、当日に向けての練習もレッスンも並大抵のことではありませんから、どうしても目に見える結果に気持ちを左右されてしまいますね。
でも、あまり一喜一憂しすぎず、いただいた結果や講評は謙虚に受け止め、次に活かしていけたらいい。
コンクールに出る前よりも何か一つでも成長していたら大成功だと思うのです。


とにかく中身の濃い2日間を過ごすことができました。
吟味して消化し、私自身も次へ活かしていこうと思います。

2017 大人のためのPiano Concert

10月15日(日)に開催した大人の生徒さんの発表会「2017 大人のためのPiano Concert」の様子を教室HPにアップしました。

 

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photo by パツコ

 

写真も交えて発表会の様子をレポートしています。

どうぞご覧下さい。

 

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