今週末に発表会を控え、大人の生徒さんたちはラストスパートに入りました。
皆さん、レッスンにはいつもよりも気合が入っています。
かく言う私も、講師演奏をしますので時間を取ってこつこつ練習しています。
時々生徒さんから「緊張しない方法はありますか?」と聞かれるのですが、良い答えはなかなか見つかりません。
緊張しない方法って、ないんですよねえ…
何百回と人前で弾いていますが、私は今でも緊張します。
緊張の度合いはその都度違っても、緊張しないで弾いたことはほとんどないような気がします。
それよりも、緊張の中でも人前で弾くことを楽しめればいいなと思っています。
いつもよりも良い楽器で弾けること。
会場の中で響いていく音色。
自分が演奏する音楽を楽しむこと。
五感に入ってくるものには、発表会でしか体感できないことがたくさんあります。
緊張して頭が真っ白になってしまう場合もありますが、そのぶんいつもよりも鮮やかに感じることができます。
人前で披露するためにいつもよりも丁寧に時間をかけて練習することもあり、技術の向上にもつながります。
そして、発表会ではほかの方の様々な演奏も聴けます。
1年、1年半に1度の、大きなサイクルで発表する機会があると、練習の励みになりますし、とても刺激になるんですね。
緊張しても、たとえミスしてしまっても、大きな問題ではありません。
生徒さんには、楽しんで演奏することを目指して発表会に出演していただけたらなと思っています。