poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

大人の発表会の曲選び

10月の大人の生徒さんの発表会に向けて、曲選びが進んでいます。

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大人の生徒さんは、使う教材や普段レッスンする曲が一人一人全然違うので、発表会の曲もその方の個性がはっきりと出ます。


参考までに、これまでの発表会から演奏された曲を抜粋しますと、


煙が目にしみる Jarome Kern
夢想 ドビュッシー
Warking in the Air Howard Blake
カヴァレリア・ルスティカーナより 間奏曲 マスカーニ
月の光 ドビュッシー
ローレライ P.F.Silcher
マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン James Horner
ラルゴ ヘンデル
ピアノ協奏曲第21番 第2楽章より モーツァルト
アメイジング・グレース イギリス民謡
乙女の祈り バダルジェフスカ
ゴンドリエの歌 ブルクミュラー
ソナタ作品49-1 第1楽章 ベートーヴェン
ムーン・リバー Henry Mancini
ユー・アー・マイ・サンシャイン J.Davis
タイスの瞑想曲 マスネー
LOVE LOVE LOVE DREAMS COME TRUE
Fly Me To The Moon Bart Howard
トロイメライ シューマン
涙そうそう BEGIN


などなどです。


ジャンルはバラバラですが、それだけに当日ほかの皆さんがどんな曲を弾くのか、出演される生徒さんたちは毎回楽しみにしてくださっています。


最初、大人の生徒さんの発表会は、普段のレッスン室でのお茶会から始まりました。
人数が少なかったためにどこかを借りて開催することが難しかったものの、生徒さんが人前で発表できる機会を設けたかったので、それならレッスン室でしよう!と思い立ったのです。
演奏後に、用意したケーキと、お茶を淹れてのこじんまりとした会でしたが、和やかな雰囲気で楽しいものでした。
普段マンツーマンでレッスンしているため、交流の場があると楽しんでいただけると気づいたのは会を開催してからです。


その後、お陰さまで生徒さんの人数が増え、レッスン室ではなく別の場所を借りて開催するようになりましたが、今でも、最初のお茶会の緊張感、生徒さんたちの緊張した面持ち、その後お茶をしながら楽しく会話したことは忘れていません。


いつも共に発表会を作ってくださる生徒さんたちに感謝する気持ちでいっぱいです。


今回はスタジオスガマタという、新たな場所での発表会となります。
生徒さんお一人お一人にとって素敵な発表会となるよう準備していきたいと思います。

コンクールで大切にしたいこと

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先日、PTNA(ピティナ)というコンクールの新潟前期地区予選が開催されました。
私は通常レッスンがあったため行けなかったのですが、出場された生徒さんのお母様が、審査員の先生方からの講評をコピーして持って来てくださいました。


コンクールに出場するということは、とても大変なことです。
途方も無い練習を積み重ねて課題曲(自由曲の場合もあります)を仕上げ、当日を迎えます。
少しでも点数高く、いい成績が取れますようにと願うのは、人情ですよね。


しかし、良い成績なら良くて、悪い成績ならダメ、と簡単に判断してしまうのはどうかと私は思うのです。
もちろん、コンクールでいただいた評価は真摯に受け止めなければなりません。
良い評価をいただいたなら素直に喜び、反対にそのときは残念な結果に終わったとしても、受けたアドバイスは今後の勉強に活かすことができます。


しかし一番大事なのは、結果ではなく、そのコンクールで生徒さんが何を学んだのかということ。


膨大な練習で掴んだテクニックや表現力。
こつこつと練習し演奏をまとめ上げる総合力。
他の人の演奏を聴く耳。
結果を真摯に受け止める素直な心。
自分と同じように、またそれ以上に他の生徒さんたちも頑張っている姿を見ること。
楽しい嬉しい悔しい悲しいなどコンクールを受ける上で感じる感情…などなど、

生徒さんそれぞれにコンクールを受けるドラマがあり、得るものがあります。


それは、コンクールの賞とは違い、わかりやすく目に見える形で残るものではないかもしれません。
でも、とても大切なもの。心にずっと残り、生徒さんの人生を作っていくものです。
それらを、講師である私も、大事にしていきたいと思うのです。


そして、生徒さんの練習、成長を見守り、有形無形の支援をしてくださるご家族の皆様のご協力があってこそのコンクール出場だということ。
心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。


コンクールに出場した全ての生徒さんたち、本当にお疲れ様でした。


ありがたいことに、先日出場した生徒さんは地区本選に出場することが決まりました。
生徒さん、よく頑張りました。
私自身も気を引き締めて、生徒さんと共に、本選に向けてまたこつこつと音楽と向き合っていこうと思います。

新入会の生徒さんを引き続き募集しています

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今年の春は6名の生徒さんに新たにご入会いただき、1名の生徒さんが受験でのお休みからレッスンを再開されました。
新たにご縁をいただき、心より感謝しております。


まだ若干の空き時間がありますので、引き続き生徒さんの募集を行います。

 

今のところ火曜日と土曜日がいっぱいですが、水、木、金と空き時間がございます。

また、火曜と土曜も、今後生徒さんの曜日変更などで空く可能性もありますので、そちらがご希望の方はお手数ですが一度お問い合わせいただけたらと思います。

 

↓教室やレッスンの詳細、お問い合わせは教室HPからどうぞ♪

ホーム - 坂場ピアノ教室


在籍中の生徒さんたちもそれぞれのペースでピアノを楽しみ、日々新しい曲やテクニックに挑戦されています。
生徒さんたちと一緒にピアノを楽しみ、深く広い音楽の世界を感じていこうと思います。

次回の発表会日程

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坂場ピアノ教室の次回の発表会の日程です。

 

🎹大人の生徒さん
2017年10月15日(日)14時30分開演予定
スガマタスタジオ
※入場は関係者のみとさせていただきます

 

🎹高校生までの生徒さん
2018年4月1日(日)14時開演予定
黒埼市民会館ホール
入場無料

 

高校生までの生徒さんには、本日より発表会のご連絡のお便りを配布いたします。

 

発表会は、舞台の上に立ち、人前で演奏をするという貴重な経験ができるまたとない機会です。
生徒さんたちの成長を見守る保護者の皆様にとっても、発表会という特別な場所で聴く演奏は、何物にも代えがたいものですね。

 

生徒さんと、保護者の皆様にとって、素敵な発表会になるよう準備していきたいと思います。

 

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今日から6月ですね。

花の美しい季節です。

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皆様にとって素敵な6月となりますように。

 

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「忙しくて練習ができなかった」という理由

ピアノは毎日練習することが一番の上達方法ですが、生徒さんたち全員が、常に毎日練習して来れるわけではありません。
学校の勉強や部活、行事、他の習い事、大人の生徒さんの場合は仕事やご家庭のことなど、様々なことがありますから、忙しくて練習できない日ももちろんありますよね。


生徒さんが練習をして来なかった理由として一番多く挙がるのが「忙しくてできなかった」です。
ピアノ講師を始めて14年、いろんな生徒さんからこの理由を聞いてきました。


大人の生徒さんの場合、この「忙しい」には切実さがありますので、練習などのペースは全てご本人にお任せして、私はレッスンする曲の難易度に気を配るようにしています。


子供の生徒さんの場合、学校での運動会や学園祭などの行事、定期テストが間近になると、どうしてもそちらの方に時間を取られてピアノの練習まで手が回らないことがあります。
年齢が小さい生徒さんですと、ご家族の方がお仕事の繁忙期に生徒さんの練習を見てあげられず、練習しないまま日にちが経っているときもあります。
習い事をたくさんしている生徒さんですと、課題が多かった週にはピアノの練習がなかなかできなかったりするときもあるようです。


こういった場合は、行事が終わって平常通りになるのを待ったり、短くても練習できる時間を確保できないか保護者の方も交えて話し合ったりと、その生徒さんに合わせた対策を取るようにしています。


ですが、生徒さんやご家族の方と話をしていて、特にこれといった大きな理由なく「忙しくて」という言葉が出てくるとき、私は一度立ち止まってみることにしています。
生徒さん本人にもはっきりと掴めていない他の理由が隠れていることがあるからです。
それをなんとなくの「忙しくて」に集約してしまっているんですね。


まず考えられることは、今やっている曲の練習の仕方がわからないとき。
新しく出された曲を家に持って帰ったとき、リズムや音読みに引っかかると、そこから先に進めなくて止まってしまうんですね。
その場合は、レッスン内でその生徒さんが引っかかってしまったところを一緒にやり、家でも一人でできるように効果的な練習方法を教えるようにしています。


次に考えられることは、今やっている曲があまり好きではないとき。
生徒さんたちの、好きな曲とそうでない曲の進み具合の違いには、目を瞠ることがあります。
好きじゃない曲を熱心に練習する気になれないのは、しょうがないことですね。
かと言って、好きな曲ばかりではテクニックのつき方に偏りが出ますから、好きではない曲に関しては重要なテクニックができたらさらっと終わらせるなどして、バランスを取るようにしています。

 

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レッスンノートの中にある練習カレンダーに、練習をした日に印をつけ、練習マスに色を塗ってもらっています。

練習したことが目に見え、シールなどのご褒美があるとやる気が増す生徒さんが多いです。


ほかにも、練習ができない、練習をしてこない理由は生徒さんによって本当に様々です。
生徒さんとお話しし、理由に合わせて変えられることがあれば変え、対策を練るようにしています。


毎日練習するのはとても大切なことです。

ですが、そうでなくてものんびりと自分のペースで練習し、ピアノを楽しんでいる生徒さんもいますから、「なにがなんでも毎日練習!」というのを押し付けることは、また違うかなと思っています。


それぞれの生徒さんの生活のペースや性格、得意不得意を考慮しつつ、無理なく楽しい気持ちでピアノを続けられるようレッスンを工夫していこうと思っています。

子供の成長の仕方

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レッスンをしていて時々感じることは、生徒さんはある日突然上手になることがあるということ。
先週までのレッスンとは明らかに違う音色や音のなめらかさに、練習方法や練習時間を変えたのか聞いても、首を振るばかり。


不思議だなーそういうこともあるんだねと思っていたのですが、先日、「子供の成長は階段のような線をたどる」という話を聞いて膝を打ちました。


成長していくときはまっすぐ斜めに上がっていくのではなく、平らな線がしばらく続いた後に急に上がる、ということを繰り返すのだそうです。
外側からは何も変わっていないように見える状態がしばらく続いて、内側で起きていた変化がある日一気に目に見えるようになるとのこと。


なるほど。納得です。だから、急に上手になったように感じるんですね。

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「練習してもなかなかうまくならない」
「注意してもなかなかできるようにならない」


大人としても、そして子供本人としても、ため息をつきたくなることがあるかもしれません。
でも、こつこつやっている成果は、目には見えなくても内側に変化をもたらしているんですね。


ある日ぽんと花を咲かせるように、子供が成長の階段を上る日をおおらかに待つことが大事だなと思いました。

ピアノ講師の醍醐味

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ピアノ教室の生徒さんとは、多くが長いお付き合いとなります。
中には10年を超える生徒さんも。
今は高校生、大学生となってしっかりしていますが、初めてピアノを始めたときの幼い面影を忘れることはありません。


始めは真ん中のドから。
指がつぶれないように、猫の手みたいにね。


そうやって教え始めた子たちが、やがて「エリーゼのために」や、「華麗なる大円舞曲」などの曲を弾いている姿を見ると、レッスン中に感動してしまうこともしばしばです。


先日も、小学生の生徒さんが「ブルクミュラー25の練習曲」という教材に入ったのですが、1曲目の「素直な心」を楽しそうに弾いている姿を見て、ちょっと泣きそうになりました。
とっても成長したなあとしみじみしたんです。


ピアノ講師の仕事をしている醍醐味はたくさんありますが、生徒さんの成長を長い時間をかけて見守ることができるのは間違いなく喜びの一つです。
生徒さんがひとつひとつできるようになっていく姿を、大切にしていきたいと思います。

 

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母の日に母に送ったフラワーアレンジメントです。

今、教室の玄関で華やかに咲いています。