poco a poco

新潟市西区にある坂場ピアノ教室のブログです。poco a poco(ポコ ア ポコ 少しずつ)自分のペースで音楽を楽しむ毎日を。

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今日の新潟市は抜けるような快晴でした。
レッスンがお休みでしたので、散歩がてら白山公園へ。
桜が8分咲きで見頃を迎えていました。

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桜の下でご飯を食べたり、写真を撮ったり、散歩をしたりといろんな方がいましたが、皆さん楽しそうでした。
桜を見上げると、自然と頰がほころびますね。


先日レッスンでペダルについて中学生の生徒さんと話していたところ、
「(ペダルを入れると)ソメイヨシノが八重桜になったみたい」と言っていて、その素敵な表現にとても驚きました。
ペダルをそんな風に表現する感性に脱帽です。
生徒さんの柔らかな感性に、いつも刺激をもらっています。


白山公園の桜は今週半ばが満開で、週末には散り始める頃でしょうか。
別の場所はまた少し見頃の時期が違うかもしれませんね。
この時期だけの美しさを、堪能しようと思います。

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レッスンノート

4月になりました。新年度ですね。
まだ肌寒い日の多い新潟です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
3月の終わりに1週間レッスンをお休みし、のんびりと新年度の準備をしたり、旅行に行ったりしていました。
リフレッシュして、また新たな気持ちでレッスンに取り組みたいと思います。


さて、坂場ピアノ教室では、4月より中学生の生徒さんまでを対象に、「レッスンノート」を使用することにしました。

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これは、1年を通しての練習の様子や、やった曲を記録していけるものです。
これまで使っていた練習カードや発表会ノートなどをぎゅっと1冊に凝縮しました。
Wordと手書きを組み合わせてイラストはフリー素材を使い、表紙は私が描きました。

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カレンダーでレッスン日や練習した日のチェックをしていきます。

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1年でどれだけ練習したかを書くマスです。達成感を楽しんでもらえたら。

 

印刷して製本。ばちばちホチキスで止めながら、学生時代を思い出して懐かしい気持ちになりましたよ。

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3月の最後のレッスンに生徒さんたちにお配りしたところ、生徒さんだけではなく保護者の方からも予想以上に良い反応をいただけて嬉しいです。
レッスンやご自宅での練習に、楽しみながらお役立ていただきたいと思います。


今日から新年度。皆さんに素敵な春が訪れますように。

 

 

今回レッスンノートを作るにあたり、ますこしょうこ先生の本を参考にさせていただきました。
生徒さんが楽しんでピアノに取り組めるヒントがいっぱいです。

ぐんぐん伸びる!  ピアノレッスンノート活用術

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使用したフリー素材のサイトです。

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PTNA課題曲セミナー

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 昨日はピティナピアノコンペティションというコンクールの課題曲セミナーに行ってきました。

講師は関本昌平先生。若手のとても実力のある先生です。


ピティナ(PTNA)は毎年夏に行われる全国規模のコンクール。
毎年生徒さんが出場しているというのもありますが、課題曲セミナーはとても勉強になります。
曲にはいろんな解釈があり、それぞれに元になる理由と楽曲の知識が必要となります。
それを吸収できるのがセミナーなのです。

 

関本先生のセミナーは、軽快でユーモラスな語り口のせいか、勉強になるだけでなく聞いていると楽しくなってきます。
そして、セミナーの中で弾かれる曲がとにかく美しい音色で、演奏をもっと聴きたくなるんですよね。

楽譜に忠実になるばかりでなく、曲全体、音楽全体を通して見て、アーティキュレーションやテンポ、曲の雰囲気を決めて演奏すること、という点に、なるほどーと納得しました。


一番印象に残ったのは、「誰でも弾けるところを、誰も弾けないほど美しく弾く」という言葉です。


どかんと胸に来ました。
うわわわ、確かにその通りです。


それがまさしく、数多の人たちが同じ楽譜を演奏するというクラシック音楽における、「オリジナリティ」というものです。
こんなにもわかりやすい言葉でオリジナリティについて説明されているのを初めて聴きました。
生徒さんたちにも教えようと思っています。


子供たちは今週から春休みに入りますね。
ラブラ万代にこのようなものが出現していました。

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楽しい春休みになりますように。

生徒の一言

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ある日のレッスンでのこと。
小学生の生徒に音楽ドリルの新しい場所を説明していたところ、途中で話を聞いていない上の空の顔に。
生徒はとても正直です。わかったときはわかった顔に。わからないときはわからない顔になるんですね。
(余談ですが、練習をたくさんしてきたか、あまりしてこなかったか、生徒がレッスン室に入ってきた時点でわかることが多いです)
説明していたのはドリルの中でも難しい場所でしたから、ぼんやりしちゃったのかな?と思っていたのです。

 

「○○ちゃん、今先生がお話ししてたの聞いてないなあ?」
「…だって先生の話しかた、はやいよ」

 

その言葉を聞いて、私、あっ!と思いました。
小学生の生徒は、私の話を聞いてなかったことに対して言い訳しているのではありません。
どうやら、私の話し方が早くて説明が頭に入らなかったようなのです。
そのあと、ゆっくりと、何度も説明したら、理解してくれました。


思い返してみると、私の説明に時々生徒たちがぽかんとした顔になってしまうときがあります。
音楽の説明は抽象的だったり感覚的だったりして難しい場合があるので、伝わらないのはそのせいかもあるのか思っていました。
でもそれ以前に、私の説明の仕方が早かったのかもしれません。
それからは、わかりやすい言葉でゆっくりと話すよう心掛けるようになりました。
心なしか、生徒の「わからない顔」は減ったように思うのです。


レッスンをしていると、教えたつもりになってしまうことが多いです。
なかなか伝わらないと、生徒の理解力にもどかしくなってしまうことも正直あります。
でも、生徒が理解できるようにするには、まずは講師である私が話し方、言葉の選び方に工夫を重ねないといけません。
そのとても大事なことに立ち返らせてくれた生徒の一言でした。

「大人のためのPiano Concert」の日程が決まりました

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毎年開催している大人の生徒さんの発表会「大人のためのPiano Concert」。

今年の日程が決まりました。
いつもは6月に開催していましたが、今年は時期がずれます。

 

日程:10月15日(日)
場所:スタジオスガマタ
※入場は関係者のみとさせていただきます。

 

今年は場所を変えての開催となります。
スタジオスガマタさんで催しをするのは初めて。とても楽しみです。
素敵な発表会となるよう準備していきたいと思います。

蜜蜂と遠雷

先日、直木賞受賞作品の「蜜蜂と遠雷」著・恩田陸 幻冬舎 を読みました。

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3年に1度開催される国際ピアノコンクールを舞台にした青春群像劇です。
508ページという大ボリュームで、しかも2段組でしたが、とにかく面白く、素晴らしく、幸せな読書体験でした。読み終えるのがもったいなかったくらいです。


音楽をどのように言葉で表すのかと思っていたら、著者の恩田陸さんの圧倒的な表現力によって、本から奔流のように音楽が勢いよく流れ出してくるようです。凄い。本当に凄いとしか言えない筆力でした。
曲を全然知らなくても問題ありません。知っていたら、あの曲をこんな風に表現するのかと楽しめますし、知らなければどんな曲なのか想像しながら楽しめます。


登場人物たちも魅力的。一人一人応援したくなります。本の中の彼らが、本当は実在していて、世界のどこかでピアノを弾いているように感じるんですよね。とってもリアル。今後の彼らの活動も追いかけていきたくなりました。


音楽の過酷な世界の中で、才能という目には見えないものを背負い向き合いながら、自分の音楽を模索していく若きコンテスタントたちに胸が熱くなります。まるで、読んでいる私が観客となって、彼らと共に2週間を過ごしたような読後感なのです。

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カバーを外すと、ピアノと同じ光沢の本体が。


先日、この本をテーマにした読書会にも参加してきました。いろんな意見や感想が聞けて、とても楽しかったですよ。


クラシック音楽が好きな方はもちろん、そうでない方にもお勧めできる本です。

 

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

 

蕗谷虹児記念館での演奏会

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昨日は新発田市にある蕗谷虹児記念館で、以前一緒に演奏の仕事をしていた方の演奏会があったので行って来ました。

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外から見た蕗谷虹児記念館。

 

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蕗谷虹児は、大正から昭和にかけて活躍した画家です。
花嫁人形の絵が有名ですね。

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演奏会は、蕗谷虹児にちなんだフランスの歌と、オペレッタの演目。
グランドピアノがブラウンの色調でモダンでした。黒いピアノもいいけれど、ブラウンもかっこよかったです。
音楽を楽しみ、愛する気持ちにあふれたあたたかい演奏会でした。
ホールではない場所での演奏会もまた良いものですね。